東京モーターショー2019

概略
ヤチヨは、東京ビッグサイトを中心に開催された「第46回東京モーターショー2019」(プレスデー:10月23日~24日、一般公開日:10月25日~11月4日)に出展しました。
「“Light-Bright”テクノロジーで、クルマの未来と笑顔をつなぐ」をテーマに、燃料タンク、サンルーフ、樹脂製品などを展示し、クルマの進化に貢献し、将来にわたって皆さまに笑顔をお届けする製品と技術を紹介しました。
ヤチヨの展示をご覧くださいましたお客さま、企業さま、メディアさま、すべての方に御礼を申し上げます。
出展紹介ビデオ
2019/11/05 レポート
2019/10/30 速報
樹脂製燃料タンク
高圧密閉樹脂製燃料タンク(参考出品)
プラグインハイブリッド車などの電動車では、ガソリンが使用されない期間が長く、燃料タンク内のガソリン蒸散によって大きな圧力変化が生じ、樹脂製である軽さを損なわずに補強する技術が必要です。
これまで培ってきた成形技術を活かし、十分な容量を確保しながら内外部からの圧力変化に耐える技術を紹介しました。
- FRTP※1フレームによる外部補強技術を採用したタンク(写真奥)
※1 Fiber Reinforced Thermoplastics …繊維強化熱可塑性樹脂 - 内蔵樹脂支柱による補強技術を採用したタンク(写真手前)
環境規制対応 部品内蔵燃料タンク
ますます厳しくなる環境規制に対し、機能部品を内蔵して成形することにより、ガソリンの透過を抑制する樹脂層への穴開けを低減して対応する燃料タンクです。
- Built-in Fuel tank System 技術採用タンク(写真奥:北米 Honda Odyssey 搭載)
- Welded Inner Baffle 技術採用タンク(写真手前:北米 Honda CR-Ⅴ搭載)
燃料電池車用水素タンク(参考出品)
樹脂製燃料タンクで培ってきた技術やノウハウを応用し、樹脂ライナを用いた燃料電池車向けの高圧水素タンク(タイプ4複合容器)の開発を進めています。CFRP※2積層の最適設計による軽量化、および、積層品質を均一化するCFRP巻回技術を紹介しました。
※2 Carbon Fiber Reinforced Plastics…炭素繊維強化プラスチック
パノラマサンルーフ
高意匠 Flagship(参考出品)
部品の最小化と最適配置により薄さと大開口を両立し、ルーフ全体をガラス面とする意匠性にもこだわりながらトップレベルの軽さを実現しました。ガラス開口方法にも趣向を凝らしたルーフシステムとしてのバリエーション拡充の一例を紹介しました。
大開口薄型 High-end(参考出品)
部品の最小化と最適配置により、最大限の開口面積と薄型を追求しました。クルマへの取付方式(上方から/下方から) 、ガラスのスライド方式(外側/内側)など様々なニーズにお応えできます。
樹脂製品
樹脂バックドアモジュール(参考出品)
大型樹脂部品であるインストルメントパネルやバンパーなどで培った樹脂成形・塗装技術をクルマのバックドアに応用しました。材料と設計の工夫により高剛性を保ちながら部品点数を削減、従来の鉄から約40%の軽量化を実現しています。電動化などにより車体重量が増加傾向にあるクルマの軽量化に大きく貢献し、樹脂ならではの形状自由度でデザインの幅も広がります。
Yachiyo Custom Parts『CFRP ROOF』(写真奥)
2019年6月に発売した、Honda S660向けCFRP製ハードルーフです。量産技術であるPCM工法※3を用いて生産しており、クルマの軽量化に大きく貢献するCFRPのCAE解析や設計技術、そして創業時から磨き続ける塗装技術などを紹介しました。
※3 Prepreg Compression Molding 工法…プレス機の圧縮により、プリプレグと呼ばれる樹脂を含侵させたシート状の炭素繊維中間基材を加熱硬化させて、成形する製造方法
『CFRP ROOF』レッドカラーモデル(参考出品)(写真手前)
スキン外装面のクリア塗装をS660フレームレッドの同等色とし、カラードルーフによる新たなカスタマイズを提案しました。
第46回東京モーターショー2019開催概要
会期 | 2019年10月24日(木)~11月4日(月・祝)
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会場 | 東京ビッグサイト
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関連資料
会場配布資料
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