SAMPE Japan 先端材料技術展2019
概略
2019年9月4日(水)~6日(金)、パシフィコ横浜にて開催された『SAMPE Japan 先端材料技術展2019』(主催:先端材料技術協会(SAMPE Japan))に、当社のCFRP技術が紹介されました。
2019年6月27日(木)に当社が発売したHonda S660用のハードルーフ『CFRP ROOF』は、三菱ケミカル株式会社さまのカーボン材を採用しており、その材料採用実績の展示協力として、三菱ケミカルさまの出展ブースにCFRP ROOFを装着したS660を展示していただきました。
当社は、これまで培ってきた塗装、樹脂成形、板金成形などの技術とリソースを活かし、CFRPと融合させた製品設計から量産化技術の開発に取り組んでおり、車体軽量化ニーズへの貢献を目指しています。
展示物
展示全体(S660)について
展示用S660は、ルーフとリアフードをCFRP製に換装しました。また、助手席側ドアやアシスタントシート、フロアカーペットなどの部品を取り外し、一体となったカーボンボディーフレームを見ていただきました。
CFRP ROOF(一般販売中)
スキンとフレームにCFRPを採用し、PCM製法を用いて製造、純正に対しおよそ1.7kgの軽量化を達成しています。CAEによる解析技術でプリフォーム成形のシワやヨレを予測し、強度剛性を考慮した積層配向設計とするなど、独自の開発力で商品化しました。また、創業から磨き続ける塗装技術を活かし、3コート3ベークのクリア塗装で仕上げ、織目の美しさをさらに際立たせています。
カーボンリアフード(技術展示)
CFRP ROOFと同様、スキンとフレームにCFRPを採用。CAEによる積層配向設計などにより、純正の性能はそのままにおよそ3.4kgの軽量化を実現しています。
カーボンボディーフレーム(技術展示)
CFRPを用い、純正ボディーに対しておよそ14.0kgの軽量化としながら、純正以上の剛性を確保しています。PCM製法を想定した製品設計としており、軽量化によってクルマ自体の運動性能の向上を見込んでいます。