第16回[国際]水素・燃料電池展 ~FC EXPO 2020~
概略
ヤチヨは、水素・燃料電池の研究開発、製造に必要なあらゆる技術、部品・材料、装置、および燃料電池システムが一堂に会する国際商談展である「第16回[国際]水素・燃料電池展 ~FC EXPO 2020~」(2月26日(水)~28日(金)東京ビッグサイト)に出展し、燃料電池車用の水素タンク(開発品)などを展示します。
今回、新たに、大量生産向けの要素技術としてCFRP素材にトウプリプレグ※を適用したDry仕様の水素タンクを開発しました。小ロット向けのWet仕様の水素タンクとともに、開発品や積層設計イメージ動画を展示し、お客さまのニーズに応じた多様な技術開発を提案します。
※トウプリプレグ…熱硬化樹脂を含侵させたカーボン繊維の束
- 第16回[国際]水素・燃料電池展 ~FC EXPO 2020~公式サイト
- ヤチヨブース : 西展示場1F 小間番号「W 8-5」
展示物
燃料電池車用 水素タンク
タイプ4タンク 70MPa Dry仕様(開発品)
あらかじめマトリックス樹脂が含侵された強化繊維束でフィラメント・ワインディング(FW)を行う製法。
- 高速なフィラメント・ワインディング(繊維巻回)に追従することが可能なため、大量生産に向く
- FRP中の樹脂比率変動が少ないため、品質安定性が高い
タイプ4タンク 70MPa Wet仕様(開発品)
強化繊維にマトリックス樹脂を含侵させながらFWを行う製法。
- 生産時に調合可能なマトリックス樹脂の使用量がロット毎に調整可能なため、少ロット生産に向く
- Dry仕様に比べて安価
天然ガス車用 タイプ4タンク 20MPa(認証品)
燃料電池車用水素タンクへのステップとして天然ガス車用タンクを開発し、樹脂ライナやFRP巻回技術のノウハウを蓄積してきました。
- 日本の容器保安規則に基づく例示基準 別添9にて容器検査に合格
水素ステーション用 タイプ4タンク 82MPa(参考出品)
水素ステーション用蓄圧器のコストダウンを目的に、タイプ4容器による適合性確認の研究開発をNEDOとの共同研究として取り組んできました。
本事業は2017年度に終了しており、その事業でステーション蓄圧器向けに多くの知見を得ることができました。