世界で初めて車いすだけのマラソン大会としてスタートし、世界トップレベルのアスリートが集う「大分国際車いすマラソン大会」第34回大会が2014年11月9日(日)に開催され、八千代工業所属の土田和歌子選手はフルカーボン製車いすレーサー「 極 <KIWAMI> 」を駆り、女子2位の成績を収めました。

スタートラインに立つ土田選手

スタートラインに立つ土田選手

 ニューヨークシティマラソンの1週間後という非常にタイトなスケジュールのなか、ニューヨークでも熾烈な戦いを繰り広げたマラソン女子の3強、マニュエラ・シャー選手(スイス)、タチアナ・マックファーデン選手(米国)そして土田選手が、再び大分で顔を揃えました。

 前夜の雨が朝になっても降り続くスタートラインに、ゼッケンナンバー73の土田選手は集中した表情で並びます。午前11時、大分県庁前をスタート。直後から3人はトップ3を形成するも、土田選手はわずかに差を広げられ、7km地点の弁天大橋を3位で通過します。

疾走する土田選手

疾走する土田選手

前の選手を追う土田選手

前の選手を追う土田選手

 土田選手はその後、ペースを上げて2人に追いつくと、「 極 <KIWAMI> 」が得意とする下りのみならず、上りでもグループを先導する形に戦略を変更します。降ったりやんだりの空模様が続く30km過ぎ、突如タチアナ選手がペースダウン。3強の一角が崩れ、土田選手とマニュエラ選手との一騎打ちになります。40km過ぎにはマニュエラ選手がスピードを上げるなど、2人は激しいデッドヒートを繰り広げながら、いよいよゴール地点となる大分市営陸上競技場へ。同時に入ってくる2人の姿に会場はどよめき、声援を送る観客の声はさらに熱を帯びます。前にマニュエラ選手、後ろに土田選手。2人は接触せんばかりの闘志をぶつけ合い、土田選手は最終コーナーで勝負に出ますが、走行ラインに他のクラスの選手が重なったこともあり、惜しくも1秒差の2位でフィニッシュラインを通過しました。

渾身の力でラストスパートをかける土田選手

渾身の力でラストスパートをかける土田選手

2位でゴールする土田選手

2位でゴールする土田選手

■ 土田和歌子選手のコメント

 今回の大分は、前のレースから間もない中で、レーサーとより一体となれるようポジショニング等の調整を行い、八千代工業チームとしての一体感がさらに増した状態で臨んだレースとなりました。

 雨はさほど気にならず、マニュエラ選手、タチアナ選手との戦いのなかで、いいタイムが狙えるのではないかと考えていました。タチアナ選手がペースダウンした後はマニュエラ選手との1対1の勝負になり、絶対に勝つつもりでいましたが、結果的に2位に終わったのは自分の力不足でした。ただ、レース全体を通して内容は良かったと思います。

 今年の参戦レースは残すところ2戦を予定しています。記録を更新する気持ちで戦っていきますので、引き続きの応援をよろしくお願いします。

 

■ 第34回 大分国際車いすマラソン大会 結果

順位 名前 タイム
1 Manuela Schar
(マニュエラ・シャー)
1:38:42 スイス
2 土田 和歌子 1:38:43 日本(八千代工業)
3 Tatyana McFadden
(タチアナ・マックファーデン)
1:41:42 米国